プレスリリース添削・批評・書き方講座

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★2 NTT西日本:「らくがきTV」アプリの提供開始

通信事業者×TV局初のアイデア創出イベント「NTT西日本×TBS TV HACK DAY」で生まれた「らくがきTV」アプリの提供開始について

タイトルは最悪ですな。何言ってるのかわからない。かろうじて、NTT西日本がからんだイベントでTVアプリが提供される、って内容か。イベント名が×でつながっているのに、その説明でも×を使うってセンスなさすぎ。「通信事業者×TV局初」って、本当に意味が分からない。これをそのままコピーして掲載するメディアがあれば、それも最悪だよ。

 西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市代表取締役社長:村尾 和俊、以下、NTT西日本)は、2014年10月に開催された「NTT西日本×TBS TV HACK DAY」※1で生まれた、タブレット等に保存してある画像や動画に、塗り絵やスタンプなどのらくがきができるアプリ「らくがきTV」(以下、本サービス)を2015年10月2日(金)より提供いたします。

社長名、スペース空ける必要あるかね?様式? このリリース今後全部そうだけど、片っ端から注釈に飛ばしている。例えば、このイベント名とか。何を考えているんだろう。悪手だよ。注釈も2~3行なんだから、シンプルに説明すればいいでしょうに。

 

アプリ「●●」(以下、本サービス)、ってのも意味不明すぎる。アプリなの? アプリなら、本アプリじゃないの? で、イベント名の注釈にさらに2つの注釈が付いてる。本格的に頭悪すぎる。これ、本当にNTTのリリースなの? なんか中学生の生徒会が頑張ったレベルなんだけど。

 

あまりにレベル低すぎて、リライトにもパワーがいるけど、チャレンジしてみた。最初のリードは注釈なし、シンプルにまとめる。まずは全要素ぶちこみ。

 西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市代表取締役社長:村尾和俊、以下、NTT西日本)は、2014年10月に開催された「NTT西日本×TBS TV HACK DAY」で生まれた、画像や動画に、塗り絵やスタンプなどでらくがきができるアプリ「らくがきTV」(以下、本アプリ)を2015年10月2日(金)より提供いたします。

 「NTT西日本×TBS TV HACK DAY」は「“スマート光戦略でテレビが進化する!”~思わずテレビをつけたくなる新しい仕組み~」をテーマに、株式会社TBS テレビ(代表取締役社長:武田信二、以下、TBS)と共同開催したハッカソンイベントです。“スマート光戦略”はICTを活用して、「家庭」「企業」「街」をつなぎ、お客さまに便利で快適なサービスや価値を、多様なビジネスパートナーとともに創造していくNTT西日本が提唱する取り組みです。また、ハッカソンイベントとは決められた期間の中で参加者がアイデアと技術を出し合い、集中的に共同作業をするソフトウェア開発のイベントのことで、今回は20チーム102名が参加しました。

でも、直後の「提供の背景」で、重複して説明しているんだから、2段落目はまるごと後ろに入れ込めばいい。ということで、リードはこの1段落目だけでいいんだよ。お役所仕事か? それとも重箱の隅をつつくのが仕事と考えている無能な上司がいるのか? 

あらゆる世代のお客さまが、自宅のテレビをネットにつないで、様々な体験を楽しむことをコンセプトに

うーん、なんか違和感がある。文法的にはいいかもしれないけど、「お客様がネットにつないで楽しむこと」を「コンセプト」にするのか。やっぱり変。「光BOX」なら「お客様が楽しめるネット環境をご用意すること」なんじゃないのかな。

NTT西日本では、あらゆる世代のお客さまが、自宅のテレビで様々な体験を楽しめるネット環境をご用意する、というコンセプトで「光BOX(HB-1000「2」/情報機器)(以下、光BOX)」を開発

って感じで。「光BOX(HB-1000「2」/情報機器)※4(以下、光BOX)」も頭悪いよなぁ。なんだこれ。付属が()なんだったら、以下も何もなく、そのままでしょう。

 

驚くべきは、とうとう「オープンイノベーション」という普通の単語にまで注釈を打ち始めたこと。まぁ意識高い系の言葉は使わないほうがいいけど、だったらほかの言葉に言い換えればいいだけ。アホすぎる。

 

多様なビジネスパートナーと共に行っていまいりました。

一方で、

社外の多様な方々との~

 

って日本語が使えてない。全然一方で、じゃない。同じ、多様な、って修飾語も稚拙すぎる。

 

2のサービス概要と特徴以降はぐっとスカスカになるが、やっぱり変。

(1)概要

 タブレット等に保存している画像や動画に、塗り絵やスタンプなどのらくがきができるアプリケーションです。光BOXによってタブレット等のらくがき画面がテレビの大画面へ映し出され、最大3台のタブレット等で同時にらくがきを楽しむことができます。

まず、なんで「タブレット等」ってのが連発しているのか。そもそも、スマホはどうなんだ? で、スマホがダメなら等はいらないし、スマホもいいならスマホが先に来るべきだし、百歩譲ってスマホタブレットだろう。これは最後まで読んでもわからなかった。しかも、2文で3回も登場している。小学生でも2文なら2回がマックスだろう。アプリって言ったり、アプリケーションって言ったり、用語の統一もできてない。

 

サービスの特徴って、これ項目分けすること? 概要と同じことしか言ってないよね。あと4を見て驚いた。これ、iPadオンリーってこと? それならそう書けよ! それともiPhoneでもいいのか? あとiOS9が登場している状態で、iOS8限定ってバカじゃないの? 以降が抜けているだけ?

 

問い合わせ先がしっかりしているのは二重丸。ただ、NTT西日本 光LINK(情報機器)ホットラインとビジネスデザイン部 アライアンス推進部門には、間違い電話の注意書きがあるが、ビジネスデザイン部 スマートデバイス推進部門にはない。さらに、「*電話番号をお確かめのうえ、お間違いのないようお願いいたします。」「*電話番号をお確かめのうえ、お間違いのないようお願い致します。」と用例の不統一がまた出てくる。細かい作業が苦手なら、コピー&ペーストすればいいのに。

 

大企業だからなのか、リリースの様式に当てはめることを重視し、知ってほしいという意識がまったくないのがびっくり。また、日本語能力のなさを補てんするための、前代未聞の注釈飛ばし。注釈から注釈へ飛ばすウルトラCまで活用し、読者に内容を伝えにくくしている。

 

本当は別紙1「らくがきTVの開発ストーリー」の漫画が面白いし、やっていることは素晴らしいので、もっとちゃんと書けばいいのに、と残念でならない。アプリ自体はたいしたことがないので(失礼)、この取り組みそのものに焦点を当てたリリースにして、イベントを盛り上げればいいのに。実際の効果より、無能な上司に、「こんなくだけたリリースを出すな! 恥ずかしい」と言われるほうが嫌なのかな。

 

いやーひどかった。誤字脱字がなく、問い合わせ先がしっかりしていたので、ぎりぎり★2個

 

本日のプレスリリース ★☆☆☆

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